麻雀を始める・上達するためには”役”を覚えるのが最初の壁になります。しかし役を覚えることは麻雀上達への近道になります。
知っていると配牌の時点でアガリの形の方向性が決めやすくなったり、状況に応じて手牌を変更しながら打ち回すことができるようになります。
初めてプレイする際には覚えることが多く感じるかもしれませんが、安心してください。
麻雀の役ってどんだけあるの?この役の条件は?何翻つくの?鳴いても大丈夫?などの疑問を一度に解決できるように一つ一つ解説しながらわかりやすくまとめていますので一緒に学んでいきましょう!
役満については、別途記事で紹介していますので、気になる方はこちらから見てみてください!
1翻役
立直(リーチ)
立直は麻雀において1番基本的な役とも言えますので必ず押さえておきましょう。
立直は残り1牌でアガリの形となるとき、いわゆるテンパイ時に、1000点棒を場に出し、牌を横向きにして切って周りに宣言できます。
メリットとして、その他の役がなくてもリーチをかけるだけでアガれるようになること。裏どらを見ることができることです。しかし、注意すべき点として、立直をした後は手牌を変えることできず、アガリ牌となるもの以外は場に切ることしかできません。
立直できる条件は、面前(メンゼン)であることです。鳴いてしまうと立直はかけることができなくなります。

例えばこの場合は、 があれば4面子1雀頭が出来上がる状態ですので、立直をかけることができます。
面前清自摸和(メンゼンツモ)
面前清自摸和は、自分の力のみでアガリまで行ったときに成立する役です
テンパイからあがりまで自分のツモのみであるため、面前でテンパイしてもロンアガリにはつかない役なので、覚えておきましょう。

先ほどと同じ形で見ると、この形で立直をかけ忘れた場合は相手がを捨ててもロンすることができません。なぜなら役がないからです。しかし、自分で
をツモった場合は立直をかけずとも「メンゼン自摸」のみで上がることができます。
鳴いたら面前でないので、つかなくなる役です。
断么九(タンヤオチュー)
断么九は一般的に「タンヤオ」と呼ばれ、2~8の数牌のみで手牌を成立させる役です。1と9の数牌と字牌は使ってはいけません。
一般的には鳴いても成立する役ですので、比較的簡単にアガれるため初心者の方にもおすすめの役です。

この場合の待ちはですが、
ではタンヤオになりません。アガリ牌を含め2~8の数牌であることが条件になります。
平和(ピンフ)
ピンフは、3つの牌の組み合わせの面子すべてを【1,2,3】もように連続した数字3つで作る役です。
しかし、面前であり、頭も数牌またはオタ風の字牌であり、テンパイ時の待ちが両面(リャンメン)待ちであること。と初心者におすすめといわれる役の中では細かいルールが多いです。
オタ風とは、自風でも場風でもないものです。例えば東場の南家のオタ風は西か北となるためこの二つは頭にしてもピンフが成り立ちます。また、白・発・中はいずれも頭にしてしまうとピンフがつかなくなります。
役牌(ヤクハイ)
役牌とは、白・発・中に合わせ、自風・場風があります。どれも刻子で1翻です。
しかし、南場の南家の場合、自風・場風ともに南なので、南以外のオタ風を揃えても役としては成り立ちませんが、南を刻子のした場合は2翻つきます。
鳴いても成立するので、即アガリを目指す場面で手牌にといつであるときは積極的に鳴いていきましょう。
一盃口(イーぺーコー)
一盃口とは、【556677】のように同じ種類で同じ数の順子を2組作ると成立する役です。
面前が条件です。手牌で手牌ですでに一盃口があればいいですが、例えば

この場合、待ちとなるのはの二つです。どちらでも上がることはできますが、
でツモ、もしくはロンアガリした場合のみ一盃口がつきます。
レアな1翻役
続いて、稀につくことがあるレアな1翻役を紹介します。
一発(イッパツ)
一発は、立直が必須条件です。立直を宣言してから自分が次にツモるまでの1巡の間にアガると成立する役です。
立直後の1回目の自分のツモまで1発はつきますが、1巡するまでの間に誰かが鳴きを入れるとその時点んで1発は消えてしまいます。
1巡以内であればロンアガリでもツモアガリでも成立します。
海底摸月(ハイテイモーユエ)
海底摸月は一般的に「ハイテイ」と呼ばれます。
この役はその局の牌山の最後の牌(海底牌)でツモアガリした時につく役です。
海底牌が自分のツモ番であることに加え、テンパイしていること、海底牌が自分のアガリ牌であることが条件になります。
ちなみに、すでに鳴いた状態で役なしテンパイの時でも、海底牌でツモアガリすれば役になるため上がることができます。
河底撈魚(ホウテイラオユイ)
河底撈魚は一般的に「ホーテイ」と呼ばれます。
この役はその局最後に場に(河に)切られた牌でロンアガリした時につく役です。
つまり、先ほど紹介した海底牌をツモった人が海底牌、もしくは手牌の中から切った牌でアガると成立します。
ハイテイ同様に、役なしテンパイ時でも、ロンアガリすることができます。
嶺上開花(リンシャンカイホウ)
嶺上開花とは、明槓・暗槓いずれであってもカンをしたときにツモる嶺上牌でツモアガリした時に成立する役です。
暗槓できる状態であれば、テンパイしてからカンすることで嶺上開花に期待を持つことができます。
カンについてもっと知りたい方はこちらから学んでください!カンの種類やおすすめのタイミングについて説明しています!
槍槓(チャンカン)
槍槓とは、他家が加槓(小明槓)をした牌であがると成立する役です。
ロンアガリしか存在しません。加槓した牌はうつことができるというのを頭に入れ、見逃すことがないようにしましょう。
加槓(小明槓)がわからない方・詳しく知りたい方はこちらから学んでみましょう!
2翻役
続いて2翻役を紹介します。前提として面前で2翻つく役ですが、鳴いた場合どうなるのかも含め紹介していきます!
ダブル立直(ダブルリーチ)
ダブルリーチとはその局の1巡目で立直すると成立する役です。
しかし、自分が立直をかける前に鳴きが入ったらただの立直になります。
基本的には立直と変わりませんが、配牌次第では1巡目に立直をかけれるのでその場合2翻つくダブル立直がかけられるということです。
三色同順(サンショクドウジュン)
三色同順とはマンズで456,ピンズで456,ソーズで456、などと3色の牌で同じ順子を作ると成立する役です。次に説明する「三色同刻」と名前が似ていますが、三色同順は「サンショク」とも呼ばれます。
例で上げると

このような形です。マンズ、ピンズ、ソーズにおいて456の順子が作れています。
三麻ではマンズを1と9しか使用しないため存在しない役になります。
鳴いても成立しますが、鳴いてしまうと1翻に下がります。
三色同刻(サンショクドウコク)
三色同刻とはマンズで333,ピンズで333,ソーズで333、などと三色の牌で同じ刻子を作ると成立する役です。
例で上げると

このような形です。マンズ、ピンズ、ソーズにおいて888の刻子が作れています。
三麻でもマンズの1,9がありますので、数字が限られますが作ることができます。
鳴いたら下がる三色同順と異なり、鳴いても2翻つきます。
三暗刻(サンアンコウ)
三暗刻とは、暗刻(アンコ)という、自分のツモだけで同じ牌を3枚揃えた組み合わせを、3つ作ると成立する役です。暗槓も暗刻扱いになります。
自力で暗刻を三つ作る難易度の高い役になります。
暗刻が3組あればもう一面子は鳴いても2翻になります。例えば、

この場合はマンズの3、ピンズの2、ピンズの9の暗刻となる面子は鳴いてはいけません。自力でツモる必要があります。
しかし、の順子は鳴いても三暗刻は成立します。
対々和(トイトイホー)
対々和とは、刻子を4組集めた場合に成立する役です。槓子も刻子扱いになります。対々和の例は

このような形になります。暗刻である必要はないので、何回鳴いても大丈夫です。
鳴いても2翻つく役ですが、全て鳴かずに4組の刻子(暗刻)を作った場合は『四暗刻』という役満になります。
これまでに紹介した三色同刻や三暗刻、対々和は複合します。よくわからない方に詳しく紹介していますのでこちらから学んでいってください!
七対子(チートイツ)
七対子とは役名の通り、対子(トイツ)が七組でなる役です。
麻雀は基本4面子1雀頭の14牌で役を作りますが、それに対して七対子は少し変わった役になります。
テンパイ時は6組の対子と一枚の余り牌で待つため、必ず単騎待ちになります。

アガった時の形はこのようになります。比較的作りやすいので初めての方も一度狙ってみてください!
一気通貫(イッキツウカン)
一気通貫は、一般的に「イッツー」と呼ばれます。
この役は、マンズ、ピンズ、ソーズのいずれか一種類の中で,「123」「456」「789」の順子を揃えると成立する役です。形としては

このようなものになります。これはソーズにおける一気通貫です。
気を付けるべきポイントを抑えられるようにもう一例あげると

この形ではソーズの1~9を含んではいますが、一気通貫にはなりません。
なぜならイーソーが雀頭になっており、順子が「234」「567」「789」と少しずれているためです。
一気通貫は「123」「456」「789」の順子があることで成り立つ役であることを理解しましょう。
鳴いても成立はしますが、1翻に下がってしまいます。
混全帯ヤオ九(ホンチャンタイヤオチュウ)
混全帯ヤオ九とは、一般的に「チャンタ」と呼ばれます。1か9と字牌をすべての面子と雀頭に使うことで成立する役です。
例えばこのような形です。

「111」の刻子でも「123」の順子でも面子の中に「1」が含まれているので成立します。
鳴いても成立はしますが、1翻に下がります。
混老頭(ホンロウトウ)
混老頭とは、1と9と字牌のみで揃えると成立する役です。先ほど紹介したチャンタと条件が重なりますが、アガリの際は上位役であるホンロウトウが優先されます。
チャンタより使える牌が減り難しくなるため、鳴いても2翻役になります。

例で上げるとこのような形になります。
三槓子(サンカンツ)
三槓子とは、同じ牌4枚でできる槓子を3組作ると成立する役です。一人で4回のカンをしてアガれば『四槓子』という役満になりますが、2人以上で四回のカンが行われると、「四開槓」(スーカイカン)となり、流局になります。
そのため、この役が成立してからアガリ牌待ちの間は、アガリと流局のスリルがあります。
カンは暗槓・明槓は問われません。どちらでも計3回行うと2翻です。
小三元(ショウサンゲン)
小三元とは、「白・発・中」の三元牌のなかから、2種類を刻み子、1種類を雀頭にすると成立する役です。三元牌全てが刻子である場合、『大三元』という役満になります。
刻子を作る際に鳴いても2翻つきます。
また、小三元という役自体は2翻になりますが、実際は2組の刻子が役牌扱いとなるため4翻確定の役になります。

例をあげるとこのような形になります。
3翻以上の役
ここまでで1翻役と2翻役を紹介しました。ここからは一発逆転・高得点を狙うときに必要となる3翻以上の役を紹介していきます!
混一色(ホンイーソー)
混一色とは、一般的に「ホンイツ」とも呼ばれ、マンズ、ピンズ、ソーズのうちどれか一種類と、字牌のみを使ってアガった時に成立する役です。例えば


このような形があります。上がマンズの混一色で下がソーズの混一色です。ソーズは一組の順子しか入っていませんが、他の種類の牌がないのでこの形でも混一色になります。
面前で3翻、鳴いても2翻つくので、配牌次第では狙いやすい役になります。
純全帯ヤオ九(ジュンチャンタイヤオチュウ)
純全帯ヤオ九とは、一般的に「ジュンチャン」と呼ばれ、先ほど紹介した二翻役の”混全帯ヤオ九”(チャンタ)に似ていますが、異なる点は字牌が使わない点です。
さらに制約が多いため、揃えるのが難しくなり役としても高い翻数のものになります。例えば

このような形です。面前で3翻、鳴くと2翻になります。
二盃口(リャンペーコー)
二盃口は、先ほど紹介した1翻役の”一盃口”(イーペーコー)を二組作ると成立する役です。例えば

このような形になります。マンズの345、ピンズの678での一盃口が手牌にあるので二盃口となります。この形を見ると
「あれ?七対子でもあるし、点数はどうなるの?」と思うかもしれませんが
この場合は翻数の高い二盃口が優先されるので、七対子はつかなくなります。
二盃口は、一盃口同様で面前のみで成立する役なので3翻つきます。鳴いた場合は役として成立しません。
清一色(チンイーソー)
清一色とは、一般的に「チンイツ」とも呼ばれ、先ほど紹介した3翻役の混一色(ホンイツ)と似ていますが、異なる点は字牌を使わない点です。例えば

この形はマンズのチンイツとなります。
字牌がないので、中々マンズだけを揃えるのは難しかったり、相手にも読まれやすくなったりしますが、鳴いても成立します。配牌次第では狙ってみるといいでしょう。
面前では6翻、鳴いても5翻つくので超大物手になります。高得点を狙うときには知っておきたいのでしっかり押さえておきましょう!
役満
役満については、別途紹介している記事がありますのでこちらからご覧ください!
まとめ
今回は麻雀の役を一通り紹介させていただきました!
多いようですが、タンヤオの反対がチャンタであったり、一盃口の上位役が二盃口であったりと、意外と何種類かを覚えれば段々覚えてきそうですよね!
他にもローカルルールといって地域によって存在する役や、役の決まりがあったりしますので、そこはしっかり確認してください!
しかし!なんといっても実践あるのみです!中々雀荘に行くことや、友達と予定が合わなくて麻雀ができない人でも今は携帯アプリで楽しめちゃいます!
私も最初の頃は携帯アプリでよく練習して色々学びました!おすすめの麻雀アプリも紹介していきますのでぜひ読んでみて麻雀を楽しんでください!
麻雀プロリーグ(Mリーグ)も年々盛り上がってきてますので、皆さんも麻雀で仲間と盛り上がっていきましょう!
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